パス練習は段階を踏んでやろう
バレーボールの基本技術であるパスは、段階を踏んで練習することで効率よく上達することが出来ます。
特にオーバーハンドパスは、初心者が身につけるまでに時間がかかるものですが、身体の使い方を理解すると必ずと言っていいほど早く上達してきます。
上手に行う為には、まずはボールのミート感覚を養う必要があります。
例えば、２人１組になり、３ｍ程度離れて向き合って、パートナーにふんわりとボールを投げてもらい、それを手の中にきちんと入れるようなキャッチボールから始めます。
そして、そのボールをおでこに引き付ける。
下半身は肩幅に開き、右足は前に出し、膝と足首全体のバネを使って上げるという形を体が覚えるまで繰り返して下さい。
この時に身体の近くまでボールを引き付けると、自分の持っているパワーを出しやすくなります。
指から手の中にきちんとボールが入れば出ていくので、しっかりとボールを掴むことが大切になります。
要は指の腹を使ってしっかり握り、その時間が長ければ長いほどボールは安定して柔らかいパスになるということです。
また、ボールの落下点にきちんと入らなければ、やはり飛びません。
但し、ボールを受け取る時には、動作が２段階にならないように注意してください。
キャッチして腕を引くのではなく、ボールと同じ速さで指、手首、肘の関節を柔らかく折り曲げてボールの勢いを吸収するようにしましょう。
あくまでボールを迎えに行くのではなく、落ちてくるのをしっか待つのが基本です。
そして、ボールの重みを感じて、手の中にボールを入れて出すという感覚を身につけることが大事です。
もし、パスの時にパチンと音がするようならが、これは当たっている面積が少なく弾いている証拠です。
手の中にしっかり入れて音がしないようなパスを目指しましょう。
このように段階を踏んで、最終的には上半身と下半身を一体化させて行えば、正しい方向で遠くまでパスが出せるようになってきます。
ただ、基本を身につけるための練習は、決して面白いものではありません。
ですが最初にしっかり身につけておいたほうが上達も早いですし、逆に適当にやっているとなかなか上手くならないという壁にすぐにぶちあたってしまいますよ。
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